2022年8月12日〜15日 北アルプス 裏銀座(槍抜き)

山域・山名:北アルプス 裏銀座(槍抜き)

烏帽子岳・野口五郎岳・水晶岳(黒岳)・鷲羽岳・三俣蓮華岳・双六岳


期間:2022年8月12日〜15日


参加者:Y口、NS、S木


天気:1日目:8/12 曇りのち晴れのち曇り

   2日目:8/13 曇りのち晴れにわか雨->曇りのち夜雨

   3日目:8/14 曇りのち雨

   4日目:8/15 雨


駐車場:七倉山荘駐車場


コースと時間:

【1日目】8/12:P4:00==8:30七倉山荘駐車場==タクシー==高瀬ダム9:00---ブナ立尾根登山口12:40---三角点12:55---14:19烏帽子小屋14:33---15:23烏帽子岳15:50---16:25烏帽子小屋18:10(小屋素泊まり)


 10日に小さな台風が発生してしまい、行くか否か悩んだがNSさんの黒岳に対する強い思い入れからとりあえず烏帽子小屋に行って様子をみることとした。前日が山の日のため高速道路もそれほど混んでいず順調に走行できた。七倉山荘駐車場は公称50台実際には70台くらい。到着時には90%くらい埋まっていた。タクシーが3台ほど待っていたので、すぐに高瀬ダムまで乗る。ロックフィルダムの斜面を走るのは珍しい。

 トンネルを超えて少し歩くと裏銀座登山口の標識あり。12から0までの目印がある。標高差100m毎か。曇りの中、ブナ林のジグザグ路を登るのだが、汗が噴き出る。久方ぶりの重いザックがこたえる。途中で台風のため縦走を断念した10人くらいのパーティとすれ違った。ようやく烏帽子小屋につきチェックイン。小屋は小さく古びていたが中はしっかりしていた。トイレも悪くない。自炊場も小さいが便利であった。

 荷物を整理してから烏帽子岳に向かう。このころから日差しが出てきた。偽烏帽子、お花畑を経てしばらく行くとまさに烏帽子のような頂上であった。周りの景色も素晴らしい。しばらく景色を楽しんだ後ゆっくり小屋に戻る。小屋前で夕日を眺めながら小宴会。缶ビール700円。小屋に入り夕食をつくる。

 部屋は4畳1間で我々3人だけであった。テント場は公式20張となっているが50張くらいありそう。水 1L/200円。


【2日目】8/13:烏帽子小屋4:05---三ッ岳北峰5:45---7:23野口五郎小屋7:40---7:57野口五郎岳8:05---竹村新道分岐8:38---東沢乗越10:08---11:21水晶小屋11:35---12:19水晶岳(黒岳)12:25---13:03水晶小屋13: 14---ワリモ北分岐13:52---鷲羽岳14:58---三俣山荘16:01(テント泊)


 3時に起床、自炊場でラーメン。食べずに出発する人が3人いた。4:05にヘッデンを点けて出発。満月の薄曇りであった。雲が多く切れ目の朝焼けだけで、日の出は見られなかった。しかし雲海が見事であった。

 野口五郎小屋は小さく青かった。設備はやや古い。長い登りを経て野口五郎岳についたのは7:23であった。360度の展望が素晴らしい。犬マークをいっぱいつけた面白いおっさんとしばらく一緒に歩く。10年前に単独で北鎌を常に稜線上を辿って登り切ったそうである。船窪からきて竹村新道を下るとのことで、分岐で別れる。

 分岐あたりからにわか雨が降ったので雨具の上着とザックカバーを着用した。1時間くらいで回復したので脱ぐことができた。東沢乗越あたりで撮影隊(モデルと景色?)と出会った。

 長いアップダウンを乗り越え水晶小屋についたのは11:21であった。ここで昼食休憩。水晶岳までピストンする。意外と遠く往復で1時間半かかった。水晶岳は岩山,360℃の展望で多くの北アルプスの山々が展望できた。展望を楽しんでから、暑い日差しの中をゆっくり水晶小屋に戻る。

 ワリモ、鷲羽岳の登りは苦しく何度も足が止まる。ガスが湧いてきて展望も望めない。まき道を行こうかの迷いが出るが時間的にはあまり差がないので思いとどまる。鷲羽岳頂上は展望もなく足早に下り始める。このくだりがとにかく長く感じられ、三俣小屋についたのは16:01であった。

 小屋は大きかった。申し込みをしてテンバに向かう。12日に双六からのまき道に熊が出たとの情報あり。ここのトイレは内トイレ、きれいではあるがテンバからの距離はそれなりにある。水は豊富に流れているが雪渓のせいか冷たく体をふく気がしない。

 設営中から時々雨が降り、タープの威力が発揮される。雨の降る前は多くいたアブも雨でいなくなった。水の多いテンバでは強力な虫よけが必要だ。タープ下で乾杯後夕食とする。疲れもあり18:00には就寝、夜中には雨が30分程度の間隔で降ったりやんだり。


【3日目】8/14:三俣山荘5:51---7:03三俣蓮華岳7:06---8:29双六岳8:33---9:30双六小屋9:41---弓折乗越10:54---11:37鏡平山荘12:02---12:40シシウドが原12:45---秩父沢出合13:46---小池新道登山口14:24---14:45わさび平小屋15:03---笠新道登山口15:15---16:15新穂高温泉16:56 (買い出し18:30旅館「たにぐち0578-89-2468泊)


 いったん3時に起きるが疲れが取れず2度寝。起きたのは4:30であった。薄曇りの中の月明かり。槍の上部が見える。以後山行計画の名前のせいか槍ヶ岳はほとんどお隠れになった。素早く朝食、テント、タープの撤収、身支度を行ったが出発は5:51になってしまった。

 テント、タープが重い。三俣蓮華岳への1時間強の登りのあとは多少のアップダウンはあるが基本的には下りだ。ガスの中、展望はない。風の強いところは寒いくらいであった。

 双六小屋で昼食とする。ビールは600円と多少安く、自動販売機での販売。生ビール1000円もある。水はただである。小屋も今回の中では最大である。非常にすいているテント場、池を見ながら出発。

 この辺からはトリカブトが多く見られた。弓折乗越から鏡平山荘へはとても長く感じられた。山荘で昼食休憩。ここあたりから樹林帯の下りが続く。シシウドが原から少し下ったところから雨が降ったりやんだりとなる。風がなくザックカバーと傘で対応。同行者は雨具。よれよれになったトレランの女性に追い抜かれる。

 秩父沢出合付近で登りの登山者から熊目撃情報を得る。登りの登山者が多く、今は熊が出ないだろうと推測、下山を継続。雨が小降りになり、雨具をしまう。橋のたもとに小池新道登山口の看板。あとは林道を下るのみであるがこれが結構長く、次第に雨もひどくなる。

 ワサビ平で休憩し雨具を付ける。熊出没のためワサビ平のキャンプは禁止。林道わきには定距離ごとに熊注意の看板と一斗缶のどらが設置してある。熊目撃情報が多いようだ。

 疲れた足を機械的に動かしてようやく新穂高温泉についたのは16:15。タクシーがいなく、呼び出しても不可なのでバスを待つ。まず栃尾温泉に行き、そこのゴリラとAコープで買い出しをしてバスで新穂高口の旅館谷口に行く。まずは温泉で汗を流す。出た後は宴会。全員疲れており9時前に就寝。布団がありがたい。


【4日目】8/15:新穂高温泉口8:03==バス==8:30平湯8:55==バス==10:23松本10:50==電車==11:28信濃大町12:00==タクシー12:40==七倉駐車場12:50==19:00P 


 5時ごろ露天風呂に行く。きれいですいていて気持ちが良い。このころ雨がかなり降っていた。天気が不安定である。7時に朝食、値段の割に豪華で牛肉のホウバ焼もついてきて、腹いっぱいになる。何よりご飯がおいしい。

 8:03にバスで平湯に、さらに松本駅に向かう。松本駅からは大糸線で信濃大町に、そこからタクシーで七倉に行き、パッソに乗る。駐車場の車は2割以下であった。 帰りは北関東道を使い、渋滞を避けることができた。


費用:タクシー 七倉高瀬2340円、

   濃飛バス 新穂高温泉栃尾温泉490円、栃尾温泉新穂高温泉口330円、

   新穂高温泉口平湯温泉690円、アルピコ 平湯温泉−松本2700円、

   JR 松本−信濃大町680円、

   タクシー 大町-七倉P7450

   烏帽子小屋 素泊8000円、三俣小屋テント泊2000/

   旅館谷口 朝食付き1 6000円 




裏銀座入り口


烏帽子小屋


コマクサ


烏帽子岳


野口五郎岳


水晶岳(黒岳)


鷲羽岳


双六岳

コメント

このブログの人気の投稿

2022年7月31日〜8月2日 北アルプス 西穂高岳〜奥穂高岳

2023年10月15日〜17日 南アルプス・甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根)

2024年2月23日〜24日 丹沢山地・蛭ヶ岳、丹沢山